ひさしぶり、あれから20年だよね。「ああ…そうだよね…」玉坂は、あのころこの町に住んでいました。夜中の3時すぎまで机で仕事をしていて、顔を上げたら窓に血の色の大きな満月が低い位置に見えました。その色に驚いたけれど…でももう寝なきゃと、家族の眠る和室へ。幼い息子たちの眠るわき、あたたまってる布団にもぐり込みました。そして2時間半、真下からドドンとくる暴力的な衝撃に、飛び起きる。子どもを抱える。声も出ない...